掲示板ー02 (カメ好きの世界) 57716

亀大好き人間の集まりです。


● 食用カメ

1:匿名 :

2013/03/27 (Wed) 23:28:29

gakushuin29さん

家の近くにある市場でスッポンを買って、時々スッポン鍋を作っています。
北寺尾ゲンコツ堂「「ゲテ食」大全」などによると、クサガメや石亀も食べられるそうですので、機会があれば試してみたいと思っています。

ところで、支那薬膳料理の本によると、基本的にあらゆる種類の「カメ」は食べられるそうですが、最近話題になっている「ワニガメ」や「カミツキガメ」は食べられるのでしょうか?

ペットにしている人も、邪魔になって捨てるくらいなら食べてしまえばいいのに、もったいないな、と報道を見聞きするたびいつも思います。

ご存知の方、いらっしゃいましたら回答をお願いします。

一応ネットで調べてみたのですが、食用にできるか否かに関しての情報は見つけられませんでした。

2:匿名 :

2013/03/27 (Wed) 23:30:09

もちろん、あらゆる種類の亀は食用になります。漢土のみならず、世界各地で亀は食用にされてきました。ワニガメやカミツキガメも、北米で先住民や白人入植者に古くから食用にされてきた種類です。

ただし、ウミガメのうち、南洋産のタイマイなどは、体内に餌に起因する毒物を蓄積していることがあるので、避けたほうがよいでしょう。タイマイは特に海綿を主食にしているため、そうした個体の頻度が高いようです。

また、亀という動物は長寿であることもあってそれほど繁殖速度が早くなく、商業的に捕獲、採集すると容易に個体群が激減、絶滅に瀕しやすくなることが知られています。実際一度に産む卵の数も、1~2個とか数個程度の種類が多く、産卵数の多いウミガメではまた幼体の死亡率が高く、人工繁殖も困難です。ですから、今日生息環境が良好でないクサガメやイシガメを食用にすることはあまり好ましくないと考えます。実はスッポンは亀としては異例なほど小さな卵を一度にたくさん産み、飼育繁殖も容易で、繁殖速度も高い亀です。このことが、現代社会で食品として生き残った大きな要因になっていると私は考えています。

また、ワニガメ、カミツキガメを捨てる人間が食用にしない理由としては、曲りなりにもいったんペットにした個体は、情が移って一思いに殺せないの一言に尽きるでしょう。論理的には矛盾しても、人間の思考様式のそうした要素は大きなものがあります。牧畜民も殺して食用にする可能性がある家畜には名前をつけないといわれています。例えばクワガタムシも、私などのように古くから昆虫採集を行ってきた者が飼育個体を標本にすることにさほど抵抗を持たないのに対し、最初からペットで飼いはじめた人間にとっては非常な苦痛になるようです。





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